AI にエディターへ直接書き込ませる(WebMCP)

ひとことで言うと

お使いの AI アシスタントが WebMCP に対応していれば、Markdown をこのエディターへ 直接書き込めます。右側のライブプレビューで読めるので、チャット画面から段落ごとに コピーする必要はありません。

何が解決するのか

AI に文書を書かせると、出力はたいていチャット画面に閉じ込められます。桁が狭い、表が潰れる、 自分で選択してコピーする、貼り付けたあとに整形し直す —— 文書が長いほど苦しくなります。

WebMCP が変えるのは出力の行き先です。AI は読ませるために「印刷」するのをやめ、 エディターへ書き込みます。幅の制約が消え、ライブプレビューがそのまま効き、 直したい段落をその場で直せます。

必要なもの

WebMCP は W3C のドラフト仕様(Microsoft と Google が編集)で、まだ実験段階です。 対応状況は今後も変わります。現時点では次のとおりです。

クライアント状況
Codex / ChatGPT デスクトップ版の内蔵ブラウザそのまま使えます。設定は不要
Chrome 149 以降使えます —— 当サイトは Chrome の試用プログラムに登録済み(2026-11-17 まで)
Edge 150 以降こちらも試用段階ですが Microsoft 独自の登録が必要で、当サイトは未登録
Firefox / Safari未対応

対応していないブラウザでは、この機能一式が静かに存在しないだけです。 エディターのほかの機能はまったく変わりません。

AI から見える 4 つのツール

ツール役割
mdeditor_get_outline現在の文書の見出し一覧と分量を読み取る
mdeditor_get_document全文、または指定した 1 つの節だけを読み取る
mdeditor_set_document内容を書き込む(全置換/末尾に追加/先頭に挿入)
mdeditor_replace_sectionある見出しの下の節だけを書き換える

使い方

  1. 対応クライアントでエディターを開く
  2. やってほしいことをそのまま伝える。例:「この議事メモを見出し付きの Markdown に整理して、

    エディターに書き込んで」

  3. AI が書き込むと画面下部に通知が出て、プレビューも同時に更新されます

長い文書では「この節だけ直して」と頼むのがおすすめです。AI は mdeditor_replace_section に切り替え、ほかの部分は一字も変わりません。 全文を送り直すよりずっと安全です。

意図的にやらない 3 つのこと

保存はしません。 AI が書き込むのはエディターまでで、ディスク上のファイルの保存は Ctrl+S であなたが行います。元ファイルの上書きは取り消せない操作なので、 その一手は人に残してあります。

ファイルをどこにも送りません。 4 つのツールはすべてブラウザ内で動きます。 バックエンドもアップロードもありません。AI が読めるのは「いまエディターで開いている文書」 だけで、フォルダ全体ではありません。

書いたものを失いません。 書き込みはブラウザ本来の編集操作を通すため、Ctrl+Z で 元に戻せます。AI が改悪したと思ったら、そのまま取り消してください。

細かい話:段落内の強制改行はつなぎ直されます

AI は 70〜80 文字あたりで自分から改行を入れがちです。それ自体はプレビューには影響しません (Markdown の段落内の単一改行は行送りになりません)。しかしファイルとして保存すると行幅が ばらつき、あとで一文だけ直したいときに行をまたいで探すはめになります。

そのため書き込み時に、段落内の強制改行はつなぎ直されます。コードブロック、表、リスト、 見出し、YAML front matter、そして意図して入れた強制改行(行末の半角スペース 2 つ、 またはバックスラッシュ)はいっさい変更しません。日本語・中国語どうしの間に余計な空白は入らず、 和欧の境目には半角スペースが 1 つ入ります。

この処理が不要なら、AI に unwrapHardBreaks: false を渡すよう伝えてください。 そのままの形で書き込まれます。

WebMCP はまだ実験的なウェブ標準で、仕様もブラウザ対応も変わる可能性があります。 このエディターのほかの機能はこれに依存していません —— なくても今までどおり動きます。

このページの .md をダウンロード エディターで開けば、そのままサンプル文書として使えます。

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